事業者様へインタビュー

唐揚げキッチンカー業者へのインタビュー
1台から始まる“移動する夢”

月商100万円超えのリアル。味づくり・導線・出店戦略まで、これからキッチンカービジネスを始める人たちへに読んで欲しい内容です。

インタビュー:唐揚げ専門キッチンカー店主

唐揚げ

元飲食店従業員。開業4年目。イベント&平日ランチで月商100万円超。看板メニューは「秘伝にんにく醤油」。

  • 出店エリア:都市部ランチ/週末イベント
  • スタッフ:1〜2名体制(基本的には一人でやるが、イベント時にはアルバイトを雇う)
  • 車両:軽トラキッチンカーが1台(追加予定)

Q1. なぜ“唐揚げ”を選んだのですか?

大前提として、唐揚げが好きだったからです。
唐揚げってシンプルだと思われがちですが、意外と個性を出せるメニューなんですよ。

後付けの理由にはなりますが、唐揚げは老若男女に刺さる“国民食”です。1人でも営業しやすく、味変(下味やスパイス)でメニューの幅も広げやすいからです。

  • 回転率が高い(揚げ置き×追い揚げ)
  • 原価が読みやすい(原価管理がしやすい)
  • 味の拡張性(イベント=濃いめ/ランチ=さっぱり)

Q2. 最初の壁は何でしたか?どう越えましたか?

一番は「どこで売るか」。キッチンカーを購入したものの、どこで営業すれば良いか全くわかりませんでした。

飲食店で働いてた時の上司や、友人が出店者を紹介してくれたりして、とても助かりました。
また、出店マッチングサイトに登録したり、SNSや商工会議所を通じて主催者との直接連絡を取ったりしました。そして今では、出店を重ねてできた横のつながりにとても助けられています。

Q3. 儲かるポイントは?

「リピートを生む味」と「出店戦略です」。イベントはガツンとした味付けで売り、平日ランチは軽め&提供スピード重視のメニューです。SNS告知と御礼投稿を欠かさずすることで固定客が増えます。

  • 味戦略:イベント=味の濃いにんにく醤油をメインに/ランチ=塩だれ+胸肉をメインに販売。「毎日食べれる」を大切にする。
  • 客単価UPの秘訣:ハーフ&ハーフ/マヨネーズ追加/ドリンクセット
  • 商品が売れる場所を確保すること。何も考えずにキッチンカーを出店してもお客様が居なければ意味がありません。

出店先に合わせて“メインの味”を変えるだけで売上は全然変わります。
これも、試行錯誤を重ねて分かったことです。
SNSだけに最初から頼るのは危険です。SNSはやはり効果が出てくるのが遅いです。毎日投稿をしていても、効果が出るのは最低でも1年はかかります。
出店マッチングサイトを活用したり、休みの日には人的ネットワークを構築して有利な出店場所を確保しましょう。

味が美味しいのは当たり前。売上を上げるために何をするかが大切です。思いつくことはとにかくチャレンジしましょう。

Q4. キッチンカーを始めたい人へメッセージ

リスクは、始める前の準備をしっかりすることで小さくできます。まずは試食会や小規模出店で仮説を検証しましょう。キッチンカービジネスは“低リスク・高自由度”というのが強みです。

「キッチンカーを始めたいから」という理由で飲食店で修行をしたり、仲間内でパーティを開催してメニュー作りをはじめとした基盤を作った人たちもいます。

応援してくれる仲間が出店した当初から居ることは大きなアドバンテージです。

Q5. 日本のキッチンカービジネスの未来をどう思いますか?

僕は「これからが本番」だと思っています。
ここ数年でキッチンカーの数は増えましたが、実はまだ「市場が成熟していない」=伸びしろが大きい

という状態です。

たとえば、アメリカでは街の至るところにフードトラックがあり、「今日はどのトラックにしよう?」という文化が根付いています。
でも日本ではまだまだ、“イベントで見る特別な存在”という位置づけ。
つまり、日常生活の中に定着する余地がたくさんあるんです。

自治体や商業施設も、近年は空きスペースを活用したキッチンカー誘致を積極的に行っています。
ランチ難民が多いオフィス街や、地方の道の駅・観光地でも需要が急増しています。
固定店舗を持たずに低リスクで始められるこの業態は、これから副業・本業問わず、新しい働き方の選択肢としてもっと広がっていくはずです。

Q6. 参入は早い方が良い?

正直に言えば、「今がチャンス」です。

理由は3つあります。

1️⃣ 参入コストが下がっている
 昔は車両制作も高額でしたが、今は中古ベースや製作会社の競争により、初期費用を抑えてスタートできるようになりました。

2️⃣ イベント・マルシェ市場の拡大
 自治体・民間イベントともに、飲食ブースの出店枠が年々増加しています。
 しかも「キッチンカー限定出店」が条件のイベントも増えています。

3️⃣ SNSで“個人ブランド”が作れる時代
今はInstagramやTikTokを使えば、個人でもファンをつくり、次の出店先を“お客さんが待っていてくれる”状態にできます。
つまり、広告代理店などを使わず自分の工夫次第で新規とリピーターのお客様を増やせる時代なんです。

だから僕は、「迷っている時間がもったいない」と思っています。
動き出した人から、お客様とのつながりやノウハウを積み上げていく。
1年後、2年後に「やっぱり始めておけばよかった」と後悔するより、週末起業などで小さく始めて、少しずつ現場で学ぶことが一番の成功への近道です。

Q7. 売れる人と売れない人の違いは何でしょうか?

売れるかどうかを分けるのは、「お客様目線があるかどうか」だと思います。

キッチンカーは、味や見た目ももちろん大切ですが、
それ以上に「買いやすさ・わかりやすさ・声の届きやすさ」が重要です。

たとえば、同じ唐揚げでも——
看板が見やすくて、価格が一瞬で理解できて、スタッフが元気な声で呼び込みしているお店は自然と列ができます。
でも、メニューがごちゃごちゃしていたり、声をかけてもらえないと、お客様はそのまま通り過ぎてしまう。

つまり、「味より先に体験を売っている」という感覚が必要なんです。
どんなに美味しくても、最初に買ってもらえなければ次はない。ぶっちゃけ、提供しているメニューが美味しいのは当たり前です。
だから、1秒で伝わる“選ばれる理由”を作れる人が、結果的に売れていきます。

Q9. 成功者の共通点ってなんですか?

成功している人には、いくつか共通点があります。


① 現場に出続ける人
キッチンカーは机上のビジネスではありません。
「この公園は平日でも人が多い」「このイベントは客単価が高い」といった生の感覚を、現場で肌で感じて次に活かせる人が伸びていきます。


② 小さく改善を繰り返せる人
1日ごとに振り返って、「看板の位置を変えよう」「注文を簡略化しよう」と改善していく人。
この積み重ねが最強です。
最初から完璧を目指すよりも、”トライ&エラーを高速で回す”ことが結果を生みます。


③ SNSを味方につけている人
ただ営業するだけでなく、InstagramやTikTokで出店情報を発信して、“あなたのお店を探して来てくれる人”を増やしている。時間はかかるけど、腐らず毎日やっていく。
同業者やお客様と喜びを分かち合っていく投稿が大切です。
「うちに来て、食べに来て」という「クレクレ」の投稿ばかりはナンセンスですね。
リアルとデジタルを融合できる人は必ず成功します。


キッチンカーは「自由で楽しい」だけではなく、
“戦略を持って楽しめる人”が成功する世界だと思います。

感謝なしで成功はあり得ません。

Q10:初期費用と毎月の支出を具体的な数字で教えてください

キッチンカービジネスは「小さく始められる」のが大きな魅力ですが、見落としがちな費用もあるので、開業前にざっくりとした全体像を“数字で把握”するのが大切だと思います。
自分の体験と仲間から聞いた話も含めて聞いた話も含めてお答えします。

初期費用 内容 目安
キッチンカー本体 中古ベース or 新規製作 100万円
内装・設備工事 揚げ台・シンク・換気・電気 50〜100万円
許可・保険・登録 保健所・車検・PL保険 6〜17万円
看板・販促物・備品 タペストリー・容器・レジ 7〜25万円
初回仕入れ 鶏肉・油・調味料 約10万円
合計初期費用目安   約170〜250万円

※提供するメニューによって振れ幅があります。

毎月の支出 内容 目安/月
食材・油 原価率30%目安 40〜60万円
移動費 ガソリン・高速代 3〜5万円
出店料 会場使用・ロイヤリティ 2〜10万円
光熱・ガス 発電機・LPガス 1〜3万円
消耗品 容器・袋・衛生品 1〜3万円
保険・通信 PL・スマホ 1〜2万円
SNS運用 集客・告知 0万円
合計支出目安   45〜83万円

※提供するメニューによって振れ幅があります。

※アルバイトさんやパートさんの人件費を上記に加えて計算してみてください。

月次モデル 数量/単価 売上
平日ランチ(20日) 一日あたり60食 × 700円(単価) × 20日(営業日) 840,000円
土日イベント(8日) 一日あたり120食 × 800円(単価) × 8日(営業日) 768,000円
合計売上   約1,608,000円
経費合計   約550,000円/月
営業利益 目安   約1,058,000円

Q11:開業前に絶対やっておくべきことを教えてください

  • 提供のシミュレーションを入念に行う(試食会・模擬営業で原価計算や、注文を受けて提供するまでの手順を何度もシミュレーションする)
  • 出店候補を地図で洗い出す(現地下見も必ず行う)
  • 出店募集者との人的ネットワークの構築をする。
  • 見込み客を育てるため、SNSを開業前から行う。試食メニューなどをアップ。
  • 友達や家族相手に何度も試食会を開催する

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからキッチンカーを始める方も、現在運営中の方も、是非こちらのインタビューを参考にしてください!!

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